仮想通貨とは暗号技術を用いて作られる通貨です。パソコンやスマートフォンから使えます。ブロックチェーンという技術が使われており、偽造や二重支払がほぼ不可能となっています。
仮想通貨の利点と欠点
仮想通貨はすでに普及しており十分実用的です。しかしその反面、欠点も指摘されておりまだ積極的に使用されていないとも言えます。メリットデメリットをまとめると以下になります。
メリット:
1.セキュリティ面は高いと言えるでしょう。暗号通貨はブロックチェーン技術に基づいており、高度なセキュリティを実現しています。
2.分散型システムとなっており、可用性も高いと言えるでしょう。銀行システムなどには依存せず、24時間365日運用されます。
3.取引コストが低いという点は非常に大きな魅力です。取引手数料は無料または銀行などと比較すると非常に低いです。国際送金も迅速になっています。
4.資産としての魅力もあります。今後、仮想通貨がより普及していく可能性は十分にあり、高い投資効果を得られる可能性もあるでしょう。
デメリット:
1.価格の変動しやすく、安定しているとは言えません。仮想通貨を投資として保有する場合、リスクが伴います。
2.規制が整っていない点も大きなリスクと言えます。多くの国ではその整備ができておらず、詐欺や不正行為のリスクも伴います。
3.一部のユーザーにとっては利便性が低いと言えます。スマホを保持していない人や、IT技術に極端に疎い人にとっては大きな障壁になります。
4.犯罪利用の可能性も否めません。仮想通貨は匿名性が高く、違法な取引に利用される可能性もあります。
国別の考え方
仮想通貨に対する考え方は国によっても異なります。アメリカ、カナダ、イギリスなど多くの先進国ではビットコインの使用は認められており合法です。一方、中国やサウジアラビアなどではビットコインの使用は禁止されています。合法の国々では今後、マネーロンダリング防止やテロ資金対策のための法律が整備されていくと思われます。
2021年には、エルサルバドルがビットコインを国の法定通貨として導入しました。現時点ではまだ懐疑的な意見も多くみられますが、今後仮想通貨を決済手段として活用する国は増えてくると思われます。2024年のアメリカ大統領選挙に出馬予定のトランプもビットコインを積極的に採用していく方針を打ち出しています。
仮想通貨は例えばどんな場所で通貨として使える?
仮想通貨を通貨として積極的に使用しているサービスの一例としてはオンラインカジノが挙げられます。たとえば仮想通貨カジノでは多くのゲームが仮想通貨で楽しめます。オンラインカジノは近年非常に流行しており、多くのブックメーカーが資金を投入しています。
ではなぜオンラインカジノでは、仮想通貨の活用が推奨されているのでしょうか?推測にはなってしまいますが、一番の理由は海外も含め世界中で利用されることを目指しているためでしょう。
オンラインカジノのユーザーは世界中にいます。外国のユーザーにも使ってもらおうとすると、どうしても決済の問題が出てきます。外国の通貨を使用すると、どうしても手数料などがかかり安くはなりません。当然手数料はかかりますし、入金も迅速にできないというデメリットがあります。そうなると手軽に遊ぶことができないためどうしてもユーザー離れが起きてしまいます。
しかし、ほとんどのオンラインカジノでは仮想通貨を使用する形でこの決済の問題を解決できています。海外のオンラインカジノを利用するユーザーは多いですが、仮想通貨を活用することでコスト面や入金スピードの不便を感じることなくサービスを利用できています。
特に人気がある仮想通貨は?
仮想通貨はビットコインが誕生してからかなりの数が作られています。現在では数百種類あると言われています。では特に人気のあるものはどの通貨でしょうか?いくつか挙げてみました。
1.ビットコイン(Bitcoin)です。最初の仮想通貨であり、デジタルゴールドとも呼ばれます。オンラインカジノだけでなく、多くのECサイトなどで通貨として活用可能です。日本だとたとえばビックカメラ.comではビットコインが通貨として利用されています。
2.テザー(USDT)も人気の仮想通貨になります。テザーはステーブルコインと言われる種類の仮想通貨で、米ドルに連動します。そのため有名な仮想通貨の中では価格変動が最も安定していると言えるでしょう。資産として保有する価値も高く、通貨としても多くのサービスで活用されています。
3.イーサ(Ether)は主にスマートコントラクトの仕組みを実装する際に利用される仮想通貨です。ブロックチェーンプラットフォームであるイーサリアム(Ethereum)上で使用できます。スマートコントラクトとは、自動的に契約を実行するプログラムを指します。事前に設定された条件が満たされると自動的に契約が実行される仕組みを構築することが可能です。多くのビジネスで活用されています。